コロナが流行して、1年たちました。
日本も各国にならってロックダウンするかというピリピリした空気のなか、人知れず穏やかにギターの練習をはじめました。
ネリコが弾くのはアコースティック・ギター。通称アコギです。
フィンガースタイルでソロギターを嗜んでいます。
カラオケは好きじゃないもんだから、コードをかき鳴らしても退屈なので、ぽろりぽろりと好きな曲のTAB譜を探し出しては弾いています。
メトロノームなんて買わなきゃよかった
ちょっと、曲っぽくなってくると浮上してくるギター問題。
それは「メトロノームを使って練習」するかどうか。
YouTubeを参考にしたものの、
メトロノームを使う意味もよく分からないし……
可愛いの買っちゃえ!
で失敗したメトロノームさんがコチラです。
「生意気に舌なんて出してんじゃないよ‼」と思います。
かわいさ余って憎いです。
高かったんですよね~。
メトロノームって安いものだったら1000円台なのに。
この猫型メトロノームは、4000円くらいするとても立派なオブジェです。
リビングに飾ってまぁすぅ!
1000円 VS 4000円ですよ。
こちらの猫さまがいかに高級か、わかって頂けるでしょうか。
遊び心が大事だと思ったのよ。
オトナの趣味だから、楽しめる方がいいと思って。
この猫型メトロノームの問題点はアナログなところ。
ねじ式なものですから、使う前に巻いてあげないとカチカチしてくれませんし……
だんだん遅くなってくるのよ。
メトロノームって、正確性を求める道具じゃなかったっけ?
こんなメトロノーム使えないし、いらない!
いま若い子の間で空前の(?)レトロブームだそうですが、ねじ式はやめましょう。
少なくともギターの練習がしたければね!
ピアノの練習ではねじ式メトロノームの需要があるらしいよ。
わからないぐらい滑らかにゆっくりになるのがいいのかもね。
まだまだある。メトロノームでの苦労
ギター初心者は演奏が止まることが多いわけです。
1曲通して弾けるようになっても、メトロノームがカチカチいってるだけで緊張しちゃう。
それで、間違えたりして「あれれ?どうするんだっけ……」ってとまるでしょ。で、再開する。止まる、再開、の繰り返し。
テンポをゆっくりにしても「やっぱりココ弾けない」ってなって、ゴチャゴチャなってるうちに「………ん?リズム変わっとるがな‼」「あ、とまった………」
気づいたらギターを弾いているより、ネジを巻いてる時間の方が長くてね。
哀しくなったわ。
趣味のギターなんで、はじめのうちは「これも情緒かしら」とかおしとやかに巻き巻きしていたの。
けど、ギターを弾きたいんであってネジを巻きたいわけじゃない。
あまりにストレスフルになってきたので、買い直しました。
超どシンプル‼
だってまさかの2台目ですからぁぁぁああ!!ザンネンッ!
(ギター侍が出てきますよ。ギターだけに。げんきかしらあの人)
悩み多き使えないメトロノームを買い直したとたん……
いやぁ~。
電池が切れない限り同じリズムを刻んでくれるってなんて楽なんでしょう!
すてき。
失敗から考える、初心者に必要なメトロノームの機能
1台目の失敗から学びまして、メトロノームの選び方を考えました。
初心者って自分に基準がないから、何を買うにも迷いますよね。
楽器屋さんは高いものをおすすめしてくるでしょう。
ギター上級者は売り上げの忖度はないけれど、自分のいまの悩みから考えておすすめを教えてくれちゃいます。
だから、何もわかっていないうちに同じものを買っても使いこなせなかったりします。
もうギター初心者のメトロノームはこれでいいよ。
- リズムを刻むだけであること。
- タップ機能がついていること。
- 1000円台であること。
タップ機能というのは、ボタンを押した速さでテンポを取ってくれるので、「こんな感じの速さで練習しよ!」を助けてくれます。
初心者が数字でいわれても分からないじゃないですか。
ギター初心者は弦を抑えるだけで精いっぱい。
メトロノームなんてすぐに使えるようにならないんだから、1000円代であることも機能のうちよ。
紹介してからなんだけど……
ぶっちゃけ、メトロノームいらなくない?
無料のアプリでよくない?
YouTubeでTAB譜を拾っているからメトロノームを買ったんです。
気合十分だった1年前をほめてあげたいんですが……
TAB譜を見ながらしか弾けないうろ覚え状態ではメトロノームって使えない。
ちっとも合わせられないのよ。
メトロノームこそ、無料アプリでいい気がしてきた。
(スマホの容量に余裕があるならば!)
電子メトロノームの値段の差
電子メトロノームも高いものは4000円以上のものがあるんです。
でもこの値段の差はどこにでるかというとね。
「メトロノーム以外の機能がくっついているのか」という多機能性の部分のみ。
安いからといってメトロノームのリズムがバラけるわけではないんです。
だから心配しなくて大丈夫です。
電子メトロノームにチューナーが付いていると、便利かもしれないけど、いっきに高くなります。
そのほか、リズムトレーニング機能だったり、イヤホンの挿し口がついていたり。
こういうのは、ドラムに必要なメトロノームです。
ギターチューナーはクリップ式を買うが勝ち!
メトロノームにチューナーをつけただけならば、3000円くらいから出てきます。ぼっているわけではないです。
チューナーそのものの値段はだいたい2000円ぐらいからなので。
1000円以下の電子チューナーも見つけました。
音は大事だと思っているので、ちょっと正確性が気になるけれど……
でもクリップ式だし、スマホのアプリより断然いいはず!
ネリコは、チューナーとメトロノームは分けておきたい派なんです。
なぜなら弦楽器であるギターは、やたらとチューニングする機会が多い楽器だから。
ストレスのないチューナーがあった方がいいです。
弦を巻き巻きしているだけの作りゆえ、練習している間にも音が狂ってきます。
そのため、下手くそなうちほど曲が弾けなくなってしまうのです。
自分が間違った音を押さえているのか。
ギターがそもそも間違っているのか。
はたまたそれすらも気が付かないうちに、ギターが嫌いになる。
こんな悲しすぎる負の連鎖を回避するチューナーは大事!
つけっぱなしにできるクリップ型チューナーならなんでもいい。
ネリコは2000円ぐらいのを買いました。
チューナーって想像以上に便利ですよ。
「あれ?なんかおかしくない?」と自分の実力を棚に上げて、演奏をストップ。
”音がズレていたから調子が出ない”ことにして、何も知らない友人たちの前で弾き直すチャンスがナチュラルスムーズに作れます。
「え?どうして音が分かるの!絶対音感?」とか言われますよ~。(実話)
クリップ式のギターチューナーは、振動を感知して音を教えてくれるのでうるさい場所でも正確にチューニングできます。
ノーストレス。おすすめです。
最安値の電子メトロノームの不便さ
話をメトロノームに戻します。ただ値段だけで選んだ電子メトロノームを使って思うことは……視覚性がよくないなってこと。
ライトが点滅するタイプの方が、遠くからでも見やすいので、よりリズムに合わせやすかっただろうなと思います。
「リズムなんて耳で取れよ!」は音楽がすでに身についている人の話し。
いつもメトロノームの画面を覗き込みながらテンポを合わせていくので、肩がこるわ。
LEDライトでパカパカ刻んでくれたら、姿勢の面でよかったはず。
ライトがパカパカする電子メトロノームは、やや値段があがるんです。
なんでも、メトロノームの音を鳴らさずにライト点滅だけで練習できる機能がついているらしく……
「静かにしなきゃいけない夜など音を鳴らせない場所でも練習できます!」がうたい文句だったり。
音を鳴らせない場所で、そもそもどうやって楽器を練習するんだよ。
と思いましたが、例えば人とセッション練習をしたいときは相手の邪魔にならないかもしれないですね。
それか、YouTubeに録音したものをアップしたい時は重宝するはず。
正確なリズムで弾いたものを録音できる強みはあるかと思います。
どっちにせよ、なくてもいい機能ですな。
「メトロノームいらない派」の自分が変わったとき
メトロノームを使わない方がいい、という意見もわずかながらあります。
初心者はどうせメトロノームを使っても嫌になるだけ。
それでなくてもけっきょく、正確すぎるリズムはつまらない…というわけ。
そんなに正確に弾きたいなら機械に任せなよ、勝てやしないよ。
という理論です。
まちがいない。
でも、1年経ってけっきょく使うようになりました。
弾けるようになってくると、人前でちょっと披露したくなってくるもの。
ただね、いつも一人でギターを練習していたときにはできていたことが、友達の前ではできなくなる。
これは緊張するために、いつもよりリズムが走るせいですね。
で、指がもつれる。ミスる。
あと、人間のリズム感なんて雑なもんです。
苦手なところはちょっと速く引いてごまかしていたり。
練習のときにちょっと速く弾いてごまかしているところこそ、人前で引くときに頭を真っ白にさせてくる。
無意識にごまかしているから質が悪くて。
ゆっくりなメトロノームに合わせて練習すると、あいまいなところを発見させてくれます。
曲ができてきたら、メトロノームで詰めるのはあり!