シマとネリコは建売りのお家に住んでいます。もうすぐ3年経ちます。シマトネリコ剪定歴も3年のベテランです。
このお家とシマトネリコを選んだ理由は「会社から近くて、車が3台止められて、歩いていける距離に駅があり、かつお庭のあるお家に住みたい!」というこだわりを追求した結果だったりします。
建売りなので、内見した時にはすでに「シマトネリコ」が小さなお庭にででんっと生えていました。
当時は小さくてかわいかったんです。それがあれよあれよという間に成長するものですから……剪定に奮闘するようになりました。控えめに切っていると、ワンシーズンごとにハサミを取り出さないといけないんです。
最近は慣れたもので年に2回もバッサリ切ってるんですが、シマトネリコの成長力は留まるところを知りません。
「あの木……でっかくなるでぇ。動かした方がええんちゃうの?」と田舎に住むシマくんのご両親ならびにおばあちゃんに言われていたんですけどね。
“プロが植えたんだからいいんじゃん!”と我を曲げずに2年が経ちました。
このお家に住んでよかったなと思うことはたくさんあります。しかし、我が家には問題があります。もし剪定業者に依頼することになったら、家の中を通らないとお庭に入れないんです。(……家の建ち方的に)
つまり、もうでかくなり過ぎないように必死!
「シマトネリコ」って20メートルくらいに育つらしいよ
鮮やかな明るいグリーンとみずみずしい細かな葉っぱが美しいシマトネリコ。シルエットが独特なので、一度覚えると、あらゆるお家の庭に見つける事ができます。シンボルツリーたる堂々とした姿です。
「あの家にもある!あそこにも!」と見つけるたびに安心しようとしている自分がいました。
でも、調べたらなめていたなと思いました。
シマトネリコって、20メートルにもなるポテンシャルがあるらしい。もともとは沖縄とかあったかい亜熱帯地域に自生しているという彼女(彼?)は成長力がすさまじい。
どれぐらいすさまじいかと言うと1年で、50~60センチ伸びる。2年で1メートル高くなるってこと?
体感としてはもっと早い気がする。だって、一回の剪定でこんなに大胆カットしてるのに。
▼こちら、秋の大胆カットの写真です▼
「ゾウでも飼って食べてもらいたいね」なんて話してます。穴を掘って、その中に葉っぱだけ埋めて土を肥やしてるんですけど、かなりいい運動です。
▼シマトネリコ剪定3年生による施術アフター▼
すっきり!
来年の春にはまた復活してるんだろうな……..こんな風にね……
\ ドーン! /
生もう盛んになる夏前に剪定したにもかかわらず、秋にはこの有様。
切っても切ってもマリモのように育ちます。
成長が早いから木の形を好みに整えやすいし、害虫もほぼつかないし、寒さにも強く、よっぽど乾燥しない限り枯れないという無敵っぷりが庭木として選ばれ続けている理由だという。
庭をいじりたい人は毎日でもいじりたいみたいだから、手のかかるシマトネリコぐらいの成長力が愛おしんでしょう。
街中の土が少なくて、日があたらないような条件が悪い所でも枯れない限りは成長し続けて、6メートル(2階にも到達する)にはなるそうなので、放っておけない。
地域のルールにならって葉を取り除き、枝をそろえて燃えるゴミの日に捨てます。
葉っぱを取り除いて枝だけにしました
1年のうちほとんどが日陰のお庭なので、シマトネリコの元気さは気に入ってるんですけどね…。
にしても成長が早い!
常緑樹や多年草を取り入れて、イングリッシュガーデンなお庭にするのがネリコの夢。
これからも試行錯誤してみます。
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我が家のシマトネリコに花は咲きませんでした
シマトネリコって、白い細かなお花が咲くんです。楽しみにしていた時もあったのですが、ネリコの家のシマトネリコは咲きませんでした。
花が咲かなかったのは、思い立った時(気候が体に優しい春と秋に剪定中)に大胆剪定したせい……ではなく、シマトネリコには雄と雌があるからだそうです。
白いお花を咲かせるのは、雌のみなんだって。
夏から秋にかけて、シマトネリコは花を咲かせるようです。
ただ、白いお花が咲くという事は、そのうち実がなって、種が落ち……地面からどんどんシマトネリコが増殖するらしいです。
今は雄の木でよかったと思っています。
シマトネリコ剪定のコツ5つ
1.剪定の季節は夏を避ける
夏を避けて春と秋!3月~4月と、9月~10月の2回で剪定しています。調べてもちょうどベストなシマトネリコの剪定時期でした。
シマトネリコの花が見たい人は6月~7月に剪定するとつぼみを切ってしまうので、そういう意味でも春と秋がベストです。
2.切り口が葉で隠れる所を切る
初心者の剪定でやってしまいがちなのが、何にもない所で切ってしまうこと。
何にもない所で大胆カットすると、「いかにも切りました」がずっーーと残ります。シマトネリコは成長が早いので何もない枝から「胴吹き」してくれることもあるんだけど、ちょっと時間がかかるのでみじめな感じになります。
これに気を付ければ、どんどん切ってよし!(という事にしている)
3.一本切ったら離れたところから観察して、次に切る枝を決める
当たり前だけど大切。近くでばっさばっさ切り落としていくと、見た目が変なバランスになって残念なことになります。「これ切ってもいい?」と遠くから見ているシマくんに声をかけながらやるんですが、やっぱり離れて観察してみないと自分が何をしようとしているのか分からなかったりします。
4.葉が重ならないように切っていく
こんもりしていると見た目が暑苦しいだけでなく、葉に隠れやすくなるために虫がつくようになります。
シマトネリコが枯れる事は少ないですが、毛虫がいると気持ち悪いので、葉と葉が重なるところがなくなるように枝をすく感じに切っていきます。シマトネリコが涼しげな見た目だと、鳥が虫を食べに来てくれるので癒されます。
内向きに生えてしまっている枝は特に邪魔なので、さっさと落としちゃいます。
5.真ん中の枝を落とす
4つ目のコツの補足です。葉をかぶらないように剪定するためには、真ん中の枝を切ること。(真ん中の枝を「抜く」とプロは言うらしい)真ん中の枝を落として後にバランスをとると失敗がないです。
つまり真ん中を落とした後、周りを切る!
この手順をとれば、どこを切ったらいいか迷う込み入った枝でも上手に間引くことができます。
【ステップ1】真ん中の枝を抜く(切る)
【ステップ2】バランスの悪い枝を調える
これでもっさもさに育ったシマトネリコもすっきり剪定できます!
シマトネリコの剪定で知っておくべき3つのこと
どれだけ切るのか、という目安の為に知っておいた方がいい知識です。ガシガシ切るためのガイドラインって感じです。
1.太い幹を2~3本はやした「株立ち」という樹形にする
1本の幹にしてしまうと成長スピードが早まってどんどん太く高く育ってしまうので、2~3本幹を育てていくと庭木仕様になるんだって。(危うく一本に仕掛けていて焦りました)
2.全体の高さは自分でメンテできる2~3メートルに抑える
幹が細い間はしならせて上の方も切れるんですが、だんだん幹が太くなるのでしならなくなっていきます。太い幹は2メートルで抑えて、まだ細い枝を伸ばしていくのが安全。次回の剪定で太くなった枝から落としていきます。
3.シマトネリコは「楕円」or「扇方」がおしゃれなシルエット
ついつい手が届きやすい下の方の枝ばかり払ってしまうのですが、頑張って上の枝を落とした方がバランスよく剪定できるみたい。
なるべく下の枝を残すイメージが大事。
ただし扇方のシルエットは狭い我が家の庭には向かないので、楕円をイメージして落とす枝を決めております。
以上、シマとネリコの家でやっているシマトネリコの剪定方法でした!
やっとわかった!
シマトネリコの樹形の整え方
適当に切っていると、だんだん樹形が整えにくくなってくるということに気が付きました。
それに、シマトネリコって新芽の鮮やかな黄緑色が涼しげでかわいらしいんですよね。
そこで、シマトネリコをばっさり剪定しつつも、新芽を残すにはどうしたらいいのか工夫しはじめました。
葉っぱはおまけなので、理想の枝ぶりをイラストにしました。
- まず、太く育てていくメインの部分を決めてしまいます。狭いお庭の場合は1本立ちは大きくなりすぎて危険なので、2~3本ぐらいがいいです。
- シマトネリコはどんどん胴吹きしてくるので、メインの幹から出てきた枝を数年ごとに入れ替えていく感じにします。(胴吹きを1年も育てれば、小指より太い枝になっていくので……)
- 木の内側は常にすっきり、外側は茂らせていくときれいです!内側は樹形なんて考えずバサバサ切ってオッケイ。
- 地面から生えてくる胴吹きは、メイン部分が気に入っていればやっつけます。メインが気に入ってなかったら、1本だけ太く育て直すのもあり。育ったら、気に入らないやつをぶった切って選手交代です!
2021/04/19春のシマトネリコの剪定より