2021年1月、複数の保険会社で火災保険の値上がりが実施されました。
昨今の異常気象による風水害の増加により、保険会社からの損害補償額が増加した事が、主な要因のようです。
あらゆるメディアで「値上がり前に見直しを!」と叫ばれておりましたが、シマはと言うと…長期契約の途中で解約すると損をすると思っており、特に調べもしておりませんでした。
途中で解約しても、残った期間分のお金の大半が戻ってくると知ったのは、12月24日、クリスマスイブの朝でした。何とも切ないクリスマスプレゼント。
翌日、ダメ元で色々な見積もり比較サイトを調べてみましたが、やはり年内の再契約はかなり難しい事が分かりました。
しかし!地球温暖化など様々な理由により今後も異常気象が増え、保険料の更なる値上がりも予想されます。
検討する時間ができたと前向きにとらえ、腰を据えて、じっくり見直す事にしました。
今回の記事から、数回に分けてシマがどういったステップで見直しを行ったのかを、紹介していきたいと思います。
この記事では、建物と家財の保険金額について記載します。
1.契約中の火災保険の内容
<保険情報> ・損害保険会社:AIG損害補償(株) ・保険の種類:ホームプロテクト総合保険 <保険金額> ・建物の保険金額(火災):2,000万円 ・建物の保険金額(地震):1,000万円 ・家財の保険金額(火災): 300万円 ・家財の保険金額(地震): 150万円 <補償範囲> ・火災、落雷、破裂・爆発:〇(免責なし) ・風災、ひょう災、雪災:〇(免責なし) ・水災:× ・建物外部からの物体の落下・飛来:〇(免責なし) ・水濡れ、騒じょう、労働争議、盗難:〇(免責なし) ・不測かつ突発的な事故:〇(免責1万円) <費用保険金> ・事故時諸費用保険金:10%(最大100万円) ・残存物片付け費用保険金:〇 ・地震火災費用保険金:〇 ・損害防止費用保険金:〇 <特約> ・地震火災費用保険金支払割合変更特約(支払割合50%) ・ローン利用者集団扱特約(ローン期間:35年) ・長期保険料一括場合特約 ・継続契約の取り扱いに関する特約 ・長期保険保険料払込特約(地震保険用) ・保険契約の自動更新に関する特約(ローン利用者集団扱い特約用)
2.建物の保険金額(火災)検討
これはあまり検討の余地はありませんでした。
火災保険は、医療保険のように「こうなったら〇万円補償します」という制度ではなく、実際の損害額や必要額のみ支払われる仕組みになっているからです。
受けられる補償額より大きすぎる=無駄な保険料を払うだけ
受けられる補償額より小さすぎる=満額を受け取れない
各保険会社で建物の面積に応じた基準額が設定されていたので、その計算結果を基に設定しました。
シマとネリコの家はだいたい2,000万円でしたので、建物の補償額はそのまま2,000万円で設定しました。
なお、シマとネリコの家は住み始めてから太陽光パネルを設置したので、そちらも補償したければその分も上乗せする必要があります。
しかし、太陽光パネル自体に15年分の損害補償がついていましたので、今回は上乗せは見送りました。
次に契約の方法についてです。
建物の保険金額には、「再調達価格」で支払いを受ける契約と、「時価」で支払いを受ける契約の2種類があるようです。
再調達価格とは、契約した建物と同等のものを建てるのに必要な金額のことで、こちらで設定すれば、万が一建物を失っても建て直すことができます。
時価とは、再調達価格(購入時の金額)から経年劣化などによる価値の低下分を差し引いた金額の事で、基本的にこちらの設定では家を建て直す事ができません。実際の損害額を保証するという考え方です。
シマは家を建て直したいので、再調達価格での契約が出来るプランを選びました。
3.建物の保険金額(地震)検討
シマとネリコの家は、耐震等級3の地震に強い家です。
両隣の家も同じ不動産業者の分譲住宅なので、倒壊による全壊や半壊は無いと考えています。(もし、そのクラスが来たら、保険会社は破綻し、日本経済終了のお知らせです)
一方で、シマとネリコの家は木造住宅です。古い家屋ほどではありませんが、火災には弱いです。
倒壊しなくても、料理中に火が何かに引火したり、壊れた家電が停電復旧時にショートしたりと、火災の発生リスクは十分にあります。(最近の物は地震の事も想定して安全に作られている場合が多いですが。)
そして、自分の家でそれが発生しなくても、近くの家で火災が発生すれば延焼してくる可能性は十分あります。
以上の理由から、地震保険にも引き続き加入する事にしました。
地震保険の金額は、主契約の30%~50%の範囲で設定できますが、立て直しを考えたいので、最大の50%で設定しました。
4.家財の保険金額(火災)検討
家財は、家具や電化製品、衣服、皿など、基本的には家にある物を全て含んだ金額で設定します。
各保険会社で簡易計算表なるものが準備されており、年齢や家族構成から
「だいたい何円くらいが相場ですね」
という金額を算出する事ができます。
実際に計算しみたところ、シマとネリコの家は700万円くらいが相場のようでした。
しかし、シマもネリコも物欲はかなり少ない方で、どう考えてもそんなに多くは持っていません。
家財の保険金額も、建物と同じで実際の損害額しか補償されない為、相場のまま契約してしまうと無駄に保険料が高くなってしまう可能性があります。
とは言え、実際に何円分の物があるのか分からなかったため、家中の物を棚卸して合計額を計算してみました。
結果、シマとネリコの家の家財総額はざっくり450万円でした。
内訳は、家具(170万円)、家電(80万円)、生活雑貨(30万円)、衣服(50万円)、趣味(30万円)、その他(90万円)
棚卸をする中で、シマはある事に気付きました。
何年も生活していると、無くなってもそこまで困らない物もたくさんあるんですよね。
買い替え時期の近い服やスーツ、あまり使っていない家電やゲーム、生活にゆとりがある時しかやらない趣味のものなど。
これらが無くなる事はたしかに損害ではありますが、もしもの時は早々に買い直さないと思います。
よって、家財の中から生活再建のために必要な物、スペックに絞って再計算してみました。
結果、もしもの時に補償して欲しいお金は、総額300万円程度でした。
内訳けは、家具(150万円)、家電(50万円)、生活雑貨(20万円)、衣服(30万円)、趣味(0円)、その他(50万円)
なかなら買換えないようなもの(カーテン、テーブル、ベッドなど)で少しこだわった物を選んでも、それ以外を安いニトリや中古品などで揃えれば足りそうでした。
家財の保険金額は、「今どれくらい持っているか」よりも「どれくらい補償金額がもらえれば生活再建できるか」で決めた方が、リスク対策と保険料のバランスが取れている気がします。
また、長期契約の場合、契約中に物が少しずつ増えていくので、多めに設定しておくのが良いと言われているようです。
ごもっともな理由ですが、シマはこの考え方には少し疑問があります。
むしろ、家財の保険金額は実際に必要な金額よりも少なめでもいいのではないかとも思っています。
失ったものの中には、「そろそろ買い替えようかな」と思っている物もいくつかあります。
例えば、来年買い替えようと思っていた20万円の冷蔵庫を災難で失ったとします。
改めて買うのに必要なお金は確かに20万円です。
しかし、来年に買換えを検討していたという事は、来年にはその20万円は必要となるので、18万円分くらいは既に貯蓄として準備してあるはずです。
実質的な損失で言うと、1年分=2万円程度と考える事ができると思います。
以上が、家財の保険金額は実際に必要な金額よりも少なめでいいのではないかと思った理由です。
色々と検討しましたが、家財増加分と、上記持論を加味し、最終的に家財の保険金額は300万円にすることにしました。
保険会社の言う相場の、半分以下となりました。笑
5.家財の保険金額(地震)検討
建物と同様、主契約の30%~50%の範囲で設定できます。
地震保険だけでは基本的に、最大の50%で設定しました。
6.まとめ
シマとネリコの家では、火災保険の値上げに伴い保険内容の見直しを行いました。(値上げには間に合いませんでしたが。笑)
この記事では、保険金額を見直した時に考えた内容を紹介しました。
保険会社が言う相場のまま契約すると、必要な金額よりも大きく、無駄な保険料を払ってしまう可能性があります。
皆さんも火災保険を見直す際は、ぜひ自分たちの価値観や生活に合っているか、確認するようにしてみましょう。
補償範囲や費用保険金、特約については、次の記事で公開します。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。