引きこもり主婦のネリコのブログ日記へようこそ。
家でのおひとり時間のほとんどは食欲を満たすために消えていきます。
お家時間を満喫するほど増えていく物、物、物!…と、ちょっとした思い出と思い入れ。
今日も美味しいものが食べたいっていう希望をたくさんオーブンに入れてふんわりと焼き上げます。
初心者のわたしにぴったりだったレシピ本
レシピ本のコレクションが3冊になりました。
おしゃれなレシピ本は写真が美しく、見ているだけで楽しいです。
最近ではスマホでレシピ検索をしながら作ることも多いですが、やっぱり本のほうが作りやすく感じます。
「この人のレシピだったら大抵なんでも美味しいし、失敗しない」ということを見つけたからです。
味と手間とコツ、説明の仕方などぜんぶ含めて好みなのだなと思わせてくれる人に出会えるとお菓子作りが楽しくなりますね。
真ん中に置いてあるanさんのレシピ本はもう絶版したもので、中古で探し出して旦那氏に買ってもらった大切な大切なレシピ本です。
大人気ブロガーのanさんは「型にはまったお菓子なお茶の時間」というアメーバブログに惜しみなくレシピと作り方のコツを乗せてくれているのですが、ぱっと見開きで置ける本がどうしても欲しかったのでした。
お菓子作りが好きになったのは、anさんのブログに出会ったから。
まだ旦那氏に出会う前のこと。自分が1カ月にかけるカフェ代の高さに恐れおののき、手作りを始めたのがきっかけでした。
anさんのレシピを説明通りに作ると売り物のように美味しくできるので、すっごくケチ臭く小さく切って人に食べさせたこともあります。そのたびに大変好評でわたしの承認欲求が満たされたのは言うまでもないですが、自分の食欲を満たす方が最優先でした。そのためバレンタインであっても、友チョコを貰う専門というポジションを崩したことはありません。
「美味しいって、一緒に食べてくれる人がいたらいいな」と思うのはもうちょっと先の話です。
そしてその念願が叶った今は、幸せです。
世の中には甘いものが好きじゃない男性もいるようなので、旦那氏がスイーツ好きだったのは幸運なめぐりあわせ。
一方でむらむらと湧き上がってくる欲求は、「自分のためだけに焼いたホールケーキを独り占めしてみたい」というもので、ますます贅沢になったなと思います。
ちょっと難しいけど…持ってるだけでオシャレなレシピ本
本屋にいったとき、旦那氏が目を奪われるようにして手を伸ばした「OAT MEAL」。
この3冊目のレシピ本はチャレンジでした。
オートミールなら朝食用にふるさと納税したのがいっぱいあるし、写真みたいに美味しそうなオヤツが食べられたらいいなという旦那の煩悩が見え隠れします。
ジャケ買いした「OAT MEAL」は実用的な写真集の位置づけです。
始めてのお菓子レシピがこの一冊目だったら挫折したことでしょう。
シンプルで見やすく、短くて美しい文字の配列に開く度にうっとりします。
本棚に見える収納をして飾っておきたいぐらい。ジャケ買いしたとはいうものの、一度目では買わず、2回目に本屋へ来店したときに買いました。
一度目に「OAT MEAL」を見つけたときは、通路のど真ん中の台に立て掛けられて高々とディスプレイして推されていたんです。そんな書店の努力が功を奏したらしく…
2回目に来店したら、平積みだった山は消え去っていてお菓子作りコーナーの棚に一冊しか残っていなかったのですよ。
見つけたときには「よかった!」と旦那と手を叩いて称え合い、握りしめ、すぐにレジを通しましたね。
思い入れのある一冊となった「OAT MEAL」ですが、お菓子作りに必要な細やかで基本的なコツをすでに知っている読者層に向けて爽やかに省略されていると感じます。
コツが省略されていても作れなくはないけれど、ベタベタした仕上がりになったりするんですよね。
繰り返して作りたいほど美味しくもないと感じたら、出来上がったものを買いたいと思ってしまいます。
とはいえ、これだけ美しい写真がばかりなら持っているだけで満たされてきます。
電子書籍も読むようになってからは紙の本こそ必ずしも実用的でなくていいと思うのです。
すでにこのレシピ本から4つのオートミールなお菓子を楽しめています。
結婚してからも4年間じわじわ作ってきた経験が活かされたからだと、自分のささやかなレベルアップを嬉しく感じました。
レシピ本を選ぶときの決め手
初心者向けだろうと、慣れてきた人向けだろうと、どのレシピ本でも共通しているのは、1ページ目に近いほど基本的で簡単なメニューであるということ。
本の後ろに行けば行くほど、ラスボスレシピが登場します。ネットレシピよりも本のほうが作りやすいと感じるのは、この流れがあるからだと思うのです。
「簡単 レシピ」と検索すると際限なくヒットしますが、どの工程をすっとばして簡略化されているのかまではわかりませんからね。というのがわかるようになったのは、やはりanさんとの出会いがはじめだったからです。
かといって、はじめからフルマックスにこだわりがつまったラスボスレシピに行き当たってしまうと、挑戦するよりも先に怖気づいてしまいます。
上級者のお菓子づくりと、初挑戦のベーグル作り
そんな怖がりなわたしが作りたいけど、寝かしつづけているラスボス的ネットレシピは、クグロフケーキです。
ケーキ、とは名のつくもののパン生地を仕込むお菓子なのでおいそれとはいきません。
しかし陶器製のクグロフ型なんていうのを買ってしまった手前、そろそろラスボス戦へ挑むときが近いようです。
たまたま寄った雑貨屋のアウトレットコーナーにね、あったんですよ!
陶器製のクグロフ型が。運命かと思いました。
怪訝な顔をする旦那氏。
「買ってー」と言いました。
で、今家にあります。
「誕生日にお菓子の型を増やしていこうなんて話だったのはいつだったかなぁ」
ああ、可愛らしいですね。
2年前ぐらい?
言っていた気がしますね。
懐かしいですね。
そんなわけでクグロフケーキのためにラムレーズンを漬けこんでから早2週間たちます。
クグロフケーキというのは、フランスのお菓子です。
フランスでは毎日の楽しみでもクグロフケーキを食べるし、クリスマスのような祝日にも欠かせない伝統的なブリオッシュ(菓子パン)だそうです。
「パンがないならお菓子を食べればよろしいのに?」で有名な王妃、あのマリー・アントワネットの愛したお菓子ですよ。
高級ですね。
バターにラム酒に砂糖にレーズン。
卵も、飾りのアーモンドも欠かせません。
クリスマスマスまでに一回は挑戦して…
とても美味しく見た目も気に入ったら、クリスマスのメニューとして並べたいです。
調べれば調べるほど、想像は膨らんでわたしの好みの味です。
思い入れが強すぎてネットのレシピをノートにまとめたのは初めて。
でも、憧れのクグロフケーキに挑戦するのは今日じゃない気がするのでもうちょっと時を待ちます。
パン生地作りは適切な温度と、寝かせる時間が大事ですからね。
慌てて焼いたらいけません。
だから今日は、ベーグルを焼きます。
初心者でも簡単にパンが焼けたレシピ本とおすすめのホームベーカリー
パンのレシピ本は、さまざまな本をめくってめくって厳選しました。
パン作りの初心者向けに説明が多い本を選んだので失敗がありません。
本当のパン好きは、捏ねまで手作業をしたいものなのでしょうか。
懇切丁寧に手ごねの方法も書いてあって素晴らしい本です。
ほんとうにご飯を炊くようにパンを焼けるようになりました。
しかし、どう考えてもめんどくさい捏ね工程と発酵はホームベーカリーにおまかせ。
発酵の見極めってよくわからないんですもの。
だったらベーカリーに温度管理してもらえばいいですよ。
わたしはメニュー「13番」の「パン生地づくり」機能にて1時間20分を設定し、レシピ本通りとしています。だから一次発酵まではボタン一つでおしまい。
季節なんて関係なく、ベーカリーが材料をあっためながらパン生地を練ってくれます。
買ってよかったです。
最低限の機能しかない分、圧倒的にお値打ちでベーカリーの大きさも炊飯器ぐらい。
ジャムは作れるし重宝しています。
さて、話は戻っていよいよベーグル作りです。
こんな優しいリード文から始まる本の中でもベーグルは最後の方に座っているんですよ。
クグロフケーキに挑戦するより先にこのレシピ本のベーグルを焼いてみるべきです。
まだ2ヶ月先のクリスマスではなく、今晩の夕食のためにね!
大荒れの予感は現実に。初心者のベーグル作りの様子と実食!
ベーグルの生地は硬め。ホームベーカリーがいつにもまして唸っていましたね。
ホームベーカリーからバトンタッチ。
レシピ本の通りに4つに切り分けていよいよカタチを整えます。
うーん、難しいですね。
説明の通りにやっても穴が小さい。
こんなちいさな穴で焼いたら、むくむく膨らんで…穴がなくなっちゃうんじゃないかな。
そういえばベーグルって焼く前に茹でるんですって。
生のパン生地を茹でるって不思議な感覚ですね。
生地ができてれば茹でるのは簡単でした。ハードルは思ったより高くなかったです。
焼けました!
べ、ベーグルってこんなだっけ?
あららやっぱり。穴がなくなってるよ。
しかも一つは茹でてる間にちぎれました。
はじめてのベーグルチャレンジは、ラスボス戦にふさわしい難易度でしたね。
いいでしょう。味はばっちり。
茹でた外側はつやつや。中はもっちりしっとり。
「うまぁ」しか勝ちません。
ベーコンを焼いて、チーズスクランブルエッグの上にのせました。
野菜室にいた「からし菜」を一緒に挟んでみました。ピリッとしてて良いアクセントになりました。
さらに!デザートも手作りベーグルでいただきます。
ラムレーズンバターに胡桃まで放り入れて、国産純粋はちみつをたらします。
これはもう優勝。
感動的に美味でした。
ハチミツの香りがぶわあぁぁあってラム酒とともに鼻から抜けていって…くるみを掘り当てるとカリッとするんです。
ラムレーズンバターベーグルは、二人で半分個。
いつもなら二人で2食分できているパンが、4つのベーグルになっていますからね。
個数的には少なく感じるけど、実際にお腹に収めた量は多いんです。
「これ、何個でもいける。作る?」
「いや食べれるけど絶対後悔するやつ」
旦那氏の静止でなんとか理性を保ちました。
残りの一つは明日のデザートに回します。
しかし、わたしは百草丸のお世話になったのでした。